2007年 05月 23日

若冲展

b0080173_16233249.jpg月曜日に、東寺の市でくたくたになった後
夕方最終入場ぎりぎりに相国寺承天閣美術館に駆け込んだ。
ものすごい人でほとんど何も見えないという噂の
恐怖の伊藤若冲展だ。
私は混んでいる展覧会ほど苦手なものはない。
どれだけすばらしい絵が出ていようと、
心しずかに見ることができなければ、作品と対話することは困難だ。
しかし、閉館間際は大正解。
会場までの通路で見終わった人たちの長い行列とすれ違い、
ぞっとしていたが中に入ると第1室は絵の前に2、3人いる程度。
過剰なガラス張りには少々げんなりしたが、薄暗い照明の中
見たかった葡萄図を心ゆくまで鑑賞できた。
第2室の動植綵絵はまだ混雑していたものの、
閉館間際にショップが閉まるというアナウンスと共に人は減り、
全ての絵をじっくり見ることができた。
若冲はこの動植綵絵や釈迦三尊像を両親や兄弟、自分自身の
永代供養のために描いた。
葡萄図をはじめとする襖絵の空間の抜き方からは考えられない
動植綵絵の息苦しいほどの構図と色。
それはまるで、この世の美しいものすべてをあの世に持っていこうと
するかのような激しさと切実さがあるように感じた。
動植綵絵の中では池辺群虫図(写真)と蓮池遊魚図、貝甲図、そして郡鶏図がよかった。
小学校の頃か、郡鶏図を模写したことをなつかしく思い出した。



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by ai-pittura | 2007-05-23 15:47 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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