2006年 05月 27日

すべての感覚

ギャラリーマロニエに高垣リミ展を見に行く。
リミさんは彫刻家で、私の最も尊敬する師の奥様だ。
私はリミさんの人柄が大好きだが、作品にもそれが滲んでいてとてもよかった。
作品はカメレオンをモチーフにした木彫に古布や糸などを巻いたものだったが、
ユーモラスでちょっとだけ淋しくて、あたたかだった。
そして、母親としての愛情がたっぷり詰まっている作品だった。
私は、一見タツノオトシゴにも見える、
カメレオンのトルソーのような作品に一番惹かれた。
それは海の果てから持ってきたような、
どこかで見たことがあるのに思い出せないような、
懐かしさと切なさを感じる作品だった。

その後、阪急で夙川へ。藤本由起夫×西宮市大谷記念美術館、“美術館の遠足展”へ。
これは1日だけの展覧会で、この試みは10年間続けられてきた。
今日は10回目、最後の展覧会だった。
私は以前にもこの展覧会を見に行ったことがあったが
初めて行った人にとっては不可解な展覧会だったかもしれない。
作品の数はほとんどなかった。
でもそこにはたくさんのものが満ちていた。
私達はひとつひとつの部屋を確かめるように、
普段なら見過ごしてしまいそうなものも
決して見落とさないように、耳を澄ませ、
感じようとした。
モデルハウスを見るように美術館のひとつひとつの部屋を確かめた。
庭の木々や草や空を。
そしてその時、たくさんのことばで会場が埋まっていることに気づき始める。
気持ちいい体験だったと思う。

絵とはまったく違うジャンルだから面白かった!!!
絵以外の展覧会をたくさん見よう。
それは全部絵につながる。

夜、京都に帰ってきてA君、イタリア人T、S、E、IとSESAMOへ。
今日はアコーディオンのライブだった。

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この夜もひとつの忘れられない夜。
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by ai-pittura | 2006-05-27 23:54 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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