5月下旬のよく晴れた日、敬愛するカメラマンがポートレートを撮影してくださった。
いつごろからなのか、撮られるということに対して(特にカメラのレンズを見ることや、
カメラのレンズが巨大であったりすると)恥ずかしいようなこそばゆいような気持ちになってしまう。
人の眼だとじーと見ていられるのに不思議だなあ。
絵よりも自分自身が前に出るということに、どこかしら違和感を感じるせいもあると思う。
けれど、今回自分の絵に囲まれ、いつものように作業のしやすい服に袖を通し、筆とパネルをもつと、
心はすーっと普段の場所へ落ちついた。
そして、どんどん枚数を重ねてくださる間にほどよく緊張もとけて。
カメラというのはとても存在感のあるものだけれど、
鋭さもありながらやわらかな空気のようになる山口卓也さんという撮り手だからこその
ポートレートを撮っていただくことができたのだなあ、と。
こんな方に撮っていただけたことがとても幸せでした。
ほんとうにありがとうございました。
この中からどれか1枚を画集に選びます。