2010年 03月 11日

気になる

b0080173_22451751.jpg東大総合研究博物館での命の認識展がいま最も気になっている。
会期中には上京できそうになく、無念。
様々に絡み、巡りながらつながれてきたとてつもなく大きな尾のようなもの、
すべての死者を内包してここにある自分とは一体誰。
知ること、思い出すこと、問うこと、、、予感のする場。
関東の方は是非!しかも無料ってすごい。
2009年12月19日(土)~2010年3月28日(日)
休館日:月曜日(ただし1/11、3/22は開館)、
12/24、12/29~1/3、1/12、1/16、1/17、2/12、2/25、2/26、3/23
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:無料

以下は総監督、遠藤秀紀さんの文章。

あなたを苦悩のどん底に陥れる空間を東大の博物館に創ってみたいと思っていた。
「命の認識」は、博物館を快楽やサービス提供の場などと称した昨今の悪しき意思を
根本から破壊して、そこに個人が命を認識するまでの根源的苦悩の場を広げることを、
私が試みたものである。

ここであなたは商業主義が唱える形式的な楽しみを得る必要など微塵もなく、
ましてや科学的客観的事実や昔の学者や文化人の整った学理を受容してもらうには及ばない。
何千何百の骸の形から、あなたが命を認識していく、その経過自体が私の作品である。
それが、この空間が背負った、唯一の宿命である。
展示場で快適な時を過ごそうと思うなら、ただ楽しいだけの催事場から
丁寧に自然科学や美術を説明してくれる親切な部屋などは無数に存在するのだから、
そういうものが好きならばそこを訪ねるのがよい。
だが、一たび私の「命の認識」に迷い込んだならば、あなたは、苦悩する孤独な一人に過ぎない。

 瑣末な話を棚上げすれば、空間は高さ六五〇ミリの平らな舞台からなっている。
この不定形の平面上を見据えて、あなたには悩み続けてもらいたい。
暗色に静かに設えられるこの平らな面こそ、あなたが命をどう感じ取り、
命をどう知るかという、闘いの場に化けていくはずだ。
そのために、普通に展示空間に漂っているいくつかの存在に立ち退いてもらった。
その第一は、文字と、意味もなく文字を空間に配置する人の意志だ。
                       
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by ai-pittura | 2010-03-11 23:29 | 展覧会 | Trackback | Comments(6)
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Commented by ashida at 2010-03-12 19:45 x
なるほどー 知らなかったです。これは面白そうですね!会期中にぜひ行ってみます。ありがとう。
Commented by stcl at 2010-03-14 09:40
ポスターだけ見ると、オキーフのようなうつくしさがあるけど、実際はかなり生々しい光景が展開されているのだろうな。しかし遠藤氏の最後の一言はキツいね(笑)
Commented by ai-pittura at 2010-03-14 22:07
ashidaくん ぜひ行って感想きかせてくださいー。
そうそう、4月にギリシャのAが日本に帰ってくるって!
六ヶ月の滞在らしいよ!
Commented by ai-pittura at 2010-03-14 22:09
stclさん そうでしょうね。圧倒されそうです。
文字、でもこの場合の文字はstclさんから出てくることばとは意味がちがって
長田さんの言葉を借りれば「言葉のうつわ」でない言葉という意なんでしょうね。
Commented by eichi_wata at 2010-03-26 17:32
はじめましてeichi_wata と申します。
同じように絵を描いています。油絵ですが。
ずーーと。覗いていました。
大船に住んでいるもので、鎌倉での時伺おうと思って
いたのでしたが、何か別な用で行きそびれてしまったものです。

教えていただいた、命の認識展、今日行ってきました。
苦悩する孤独な一人を味わって来ました。

来週は大阪まで国立国際美術館までの予定です。
京都回れるかちょっと危ないと思いますが。
また顔を出させてください。ではまた。
簡単にお礼まで。
草々
Commented by ai-pittura at 2010-03-26 23:41
eichi_wataさん 渡邊さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
大船に住んでおられるのですね。
大船のバー「映画館」というところに連れて行っていただいたのですが
とても面白いところでした。
鎌倉、山と海、そして生活感があって素敵なところだと思いました。

命の認識展、ブログに載せておられた二枚目の写真が強く心に響き、
改めて何か自分のなかのものとつながったような気がしました。
こちらこそありがとうございます。

ブログトップの画像、描かれた絵ですよね。
断片を紡ぎ合わせて線にしていく、そんな感じがしました。
他の作品も是非拝見したいです。

大阪、絵画の庭を見に行かれるのでしょうか。
京都は今から人の多い季節ですが、是非またゆっくりお越し下さい。


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